皇居外濠-水質浄化に関わる情報


2016年7月24日
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 −皇居外堀全体の水質浄化、生物多様性の向上、景観保全などなどの話を、連続20話ほど掲載しています。
荒尾稔で連続してお読みいただければ幸いです。よろしくお願いします。−

それにしても、この牛ヶ濠では、7月24日の風景と、7月10日の景観では、ここまで違ってしまうとはまさに驚きです。

日本の植生の生育スピード度が如何に世界に抜きんでているかの証を見ているようです。
斜面があっという間に植生に覆われてしまった見事さ。

その大きな影の力に、空気中にも漂っていて、植生を活性化させるそれが世界中で最も濃度が高い、
自然由来の日本語では腐食酸、世界共通用語ではフルボ酸と呼ばれる存在による力にある、ということが言われていると聞いております。

1,2枚目が7月24日。3,4枚目は7月10日の写真です。

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1 禀

 

コメント

 

 皇居の濠の微生物活性は、とても興味深いです。水の採取は、一般人には、無理です。
 水の大家、徳仁親王は、お調べになられているかもしれません。

 この場所に行くと都会にいることを忘れてしまいますよね(^^)


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2016年7月24日

東京千代田区皇居外堀のひとつ牛ヶ濠。7月24日午後まさに蓮の花が一斉に咲きだし見事の一言。
九段下から千鳥ヶ淵方向に向かう道すがら、感嘆した。かなり上からの眺望となる。
蓮の花を一株単位で鑑賞するという楽しみよりも、濠全体をイメージとして楽しむ。

多くの海外からの観光客が、必ずといっていいほど立ち止まり、景観を撮影しているように感じた。

コメント

○荒尾稔  牛ヶ濠は、大量に湧水が湧き出しているとも言われ、植生も、生態系も皇居の外堀でも抜きんでた生物多様性の高い箇所と理解しています。
 上流部にあたる千鳥ヶ淵が、相変わらずアオコまみれで緑色の水質。その用水がバンバン流れ込んでいるので、こちらも残念ながらアオコが酷い。

 ハスが有るということは比較的浅いということですね。

荒尾稔  数年前ですか、ことしは未調査で不明ですが、小さな潜水して小魚やエビを捕獲するカイツブリが、3家族も生息していて、
その密度にびっくりしたことがあります。貴重なイトトンボの生息も報告されていて、皇居外堀で断トツの生物多様性高い箇所です。

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  2016年7月19日

東京・皇居外堀、最も観光資源としても大切な千鳥ヶ淵。ここは半蔵濠からの流入口や、東京都の下水排出口ともびっしりとアオコで覆われてしまっている。
ほぼ緑色のままの水域の儘となっている。

同じ水を三宅坂から日比谷濠方面は、画期的といってよいほどの水質浄化の実が上がっているに関わらず、半蔵濠から千鳥ヶ淵側にはその成果が及んでいないようだ。

半蔵濠が昔の儘の水質と感じた如く、こちらも変わらないと言わざるを得ない。

その最大の原因が、千鳥ヶ淵に排出されている公共の下水道の有りように原因があるとされている。
WEB情報では2015年度までに流入する水質は画期的に改善されるとあったが、それがいまだ未達なのではないかと思う。

残念ながら、千鳥ヶ淵全域がアオコに覆われたままの現状でありました。

一番目の写真は、公共下水が流れ込んでいる場所。格別に水色がおかしい。

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+ 2



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2016年7月19日

東京・半蔵門の左側、半蔵濠ではツツイトモのような水草は観察されず、かなり汚濁した水質と感じた。
全域の土手はすべて業者の手で手狩りをされているようで、草木は見事に刈り取られていた。
丁度土手下からクレーンで草木を持ち上げ、トラックにせっせと積み込む光景に出あった。

折からすさまじい雷と、旋風と、そして通り雨に襲われて、丁度公園の真ん中にある休憩施設(主体はトイレ)に逃げ込んで難を避けられた。

ここは60年ほど前にはほぼ週4回ほど、累計で何百回と通った箇所である。でも最近は疎遠で10年ぶりに近い。
なぜか水面にはカモ類も下りず、面白くもおかしくもないという体のところという印象。

雨が上がると、ニイニイゼミとアブラゼミ、そしてミンミンゼミが一斉に鳴きだした。いつきてもここの原風景は変わらない箇所。

ただ一つ、千鳥ヶ淵との境目で、昔、真夏にヘイケホタルが舞い飛ぶのを見たことがあって、その時の印象は今でもはっきりと覚えている。
本日、最近のWEB資料をよんでいたら、ここではいまでも、時にヘイケホタルが観察されているという記載に出あえた。

 

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鑓 曜 ・

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 今時、「手狩り」でしょうか?刈り払い機は使わない?


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2016年7月19日

東京・千代田区皇居半蔵門から三宅坂・日比谷に向かう外濠。水質はかってなく良くなっている。2m以上の深さの底泥まで明瞭に。

写真1のここの箇所から流出する水は、はるか下流の日比谷濠で排出された水を浄化し、アオミドロなどを取り除いて、巨大なパイプラインでここまで持ち上げてきたもの。
ここ三宅坂と、反対側の半蔵濠の2ヶ所に分けられて出水している。

いま、三宅坂から下流部には、ツツイトモなどの潜水性の水草が全域を覆いだして入て、それもあって水質の改善が特に顕著になってきている。

いまは、たまたま出水しているようには見えなかった。

観察中に、この出水装置の上に大きめの猛禽が飛んできて止まった。ノスリの様であった。
双眼鏡で見ると盛んに脚下にくちばしを差し込んでは何かを食べている。餌は小さいもので5回ほど啄み行為をしただけで終わった。

でもよく見ると、この鷹の足元がびっしりと血塗られている。どうやらこの場所はこの鷹のお食事場所となっているらしいと感じた。

冬になると、この場所にはシベリア島から飛来するオシドリやキンクロハジロ、マガモやヒドリガモなど多様な種類の越冬するカモ類が飛来してにぎやかになる。
それらを観察酢rことが楽しみだが、この時期に猛禽のお食事風景を見られたのは幸いであった。

 

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 今晩は初めまして友達リクエスト誠に有り難う御座います?どうぞ宜しくお願い致します。

0

 

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2016年7月14日 

皇居の外濠を定点観測しています。投稿3点で構成しています。ご一緒にご覧ください。よろしくお願いします。

桔梗濠から清水濠までのあいだで観察した生きもの。

桔梗濠のコブハクチョウ(皇居外濠のシンボル)。

すべての濠で、産卵行動中のコシアキトンボを多数観察しました。

大手濠の三井物産ビル前で、観察した大型スッポン。

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2016年7月14日 

 

東京都千代田区・皇居外濠を定点調査で歩いて調べた。

桔梗濠ではツツイトモに水面がほぼ全域が覆われ、水質はとても良い。
小魚も多く、7月10日前後のこの時期、コシアキトンボが多数舞い、あちこちで水面の露出した藻に盛んに産卵を行っている。

桔梗濠の右隣にある大手濠にも今年はツツイトモが大量に繁茂していて、ほぼ75%以上の水面を覆っている。
昨年までアオコに覆われていた箇所が見事に清涼な水面に激変していました。

今年から三菱地所や新設されたJXビルなどからの循環型の水質浄化システムの稼働がなされたと聞いていますが、確かに効果ありと思いますした。

ここでもコシアキトンボの数も多く、また産卵行動も見られ桔梗濠と遜色もありません。

小魚も多く、大きなスッポンの姿も観察。

しかし大手濠の真ん中、銅像のあるあたりから、ツツイトモの水面カバー率が落ちていくと同時に、一気に水の色が緑色に変わり、アオコの大きな影響を受けていることが感じられました。

この先清水濠に向かうに従って、全域でツツイトモの群落が水面下に、シエアとして10%程度を最低に50〜60%程度の割合で広がっていまいます。
それに混じってヒシの群落もあちこちに。

大手濠と違って、清水濠は、まだまだ全域がアオコに覆われている状況で水域は緑に染まったままの様です。

でも、コシアキトンボは、少ないながら清水濠でも全域で観察ができています。

写真の1~2は桔梗濠。3〜7までは大手濠。段々水色が変わって、8を境にアオコに影響された緑色の大手濠〜清水濠です。

コメント

 写真を一枚づつ説明してくれると嬉しいなァ。

 

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2016年7月14日

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−この夏のアキアカネの生育状況に、さらなる異変ー

都内での定点観測で、新たな気づきか?

皆様方の観察報告をお待ちしています。 現在さらに調査を重ねております。調査への情報提供をよろしくお願い申し上げます。

7月はじめから、12日までに都内でアキアカネ(アカトンボ)を観察できる場所を探してみました。
いずれもその観察現場で産卵・ヤゴとして成長・羽化した個体だと思っています。

都内では現状、アキアカネ(アカトンボ)は、なぜか極めて限定された箇所でしか観察されないということなのか。

それも、いずれもアオコの大量発生が現在も続いている箇所と、良く一致していると感じました。

千代田区の皇居外堀では「千鳥ヶ淵」。ここではかなりの個体が、牛ヶ濠の境目に近い側で観察。左2枚の写真です。
多数のツバメが飛翔をしていました。

参考にいいますと、皇居外堀では清水濠、大手濠、桔梗濠のいずれでもアキアカネの姿は観察できません。

代わりに上記3つの濠ともコシアキトンボが主役で、並行してシオカラトンボが少数観察されました。

いずれもまたツバメは全く観察できていません。

文京区では小石川植物園。アキアカネはそれも一番奥地の池の箇所のみ(100m前後)の範囲に限定されています。
そこはアオコに覆われている如く水質が不透明な箇所です。

入り口から500mほどまでの手前側の幾つかの池は水質がとてもよく澄んで底がはっきりと見え、カワセミも観察できるような場所です。
そこで生息するのはコシアキトンボとシオカラトンボのみ。

文京区の新江戸川公園内で少数。主役はコシアキトンボ。ツバメが乱舞していました。

文京区六義園では、アキアカネが群舞していました。どうもここで育った個体の如くです。しかしコシアキトンボは1匹を観察したのみ。
でもここでは数年前までは多数いたツバメは見ませんでした。

文京区須藤公園では、コシアキトンボは少数で、シオカラトンボが主役になっています。ツバメは観察できません。

 

ひとつ感じたことは、数年前まで当たり前に、6月〜7月には時期には無数のアキアカネが文京区内を列をなして移動していくことを観察できました。

が、その大群が全くというほど消えてしまい、特定の条件に適った箇所でしかアキアカネの姿を、しかもその場で生まれ育った個体しか観察できなくなっているということなのだと。
慄然としてしまっています。

1の写真は千鳥ヶ淵、2及び3は小石川植物園、4は新江戸川公園の写真です。アキアカネは2番の上空に最も個体数が多く見られました。

これだけの情報では何とも、疑問が膨れ上がるだけです。

もっと組織的に調べていく必要性を痛感している次第です。

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コメント

 以前は、葦が生え、水草も有って、多様な生物がいた自然池を、お役所仕事の箱物・コンクリートの水池にしたので、多様な生物が居なくなって、アオコが発生して・・
馬鹿みたいに今度は、「超音波」でアオコを無くすという、馬鹿げた実験をやっている近隣の町がある。
周りに作った人工の川も湿地帯もどぶだねぇ。
以前、海岸のごみ拾いをしていたら、村人が、「誰も信じないかもしれないが、3/11の時、10万匹の赤とんぼが、東ヵら西に向かって飛んで行った」と言っていた。
10万匹とは、かなりの数という表現だろうが、真実だと思った。当時、神奈川県の方が、鳥が居なくなったと言っていたなぁ。
最近セミも依然比べると激減・・。除草剤、殺虫剤、ネオネコチノイドバンバン撒いている。ひでーー。

 知り合いの農学博士(昆虫分類学者)によると、薬剤によるらしいですね。その他の要因もありますが、微々たる影響だとか。

荒尾稔 農村部は、稲の稚苗箱にカメムシ対策で浸透性農薬を塗布しだしたためにアキアカネをはじめとしてどんどん駄目になっている。
今度は住宅地全域に、浸透性殺虫剤の蔓延で同様な事態に。まず蝶類の現実を定点観測で

 1週間前、こちら滋賀県長浜市ですが、畑にアキアカネが、無数に飛んでいました。

その1週間前は、シオカラトンボでした。・・・

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2015年11月21日

2015年9月14日に「大手町から桔梗堀を左に見て皇居に入ろうとしたが、水面全体が水草に覆われていた。
また水質はかって無いほど透明度も高く、えつ!と新鮮な気持ちで見回した。

この水草群はかって見慣れた風景だと分かった。
60年以上前の大手濠での原風景だ。
トンボが舞い飛び、特に各種のイトトンボが無数に飛び交っていた風景だと思った。
たしかに「コシアキトンボ」が舞っている。

とfacebookに書きました。定点観測として、その続報です。

本日は、さらに隣の「大手濠」の側にも、この「ツツイトモ」が入り込んでいる様子を観察することができました。

「桔梗濠」はますます水質が良くなっていると感じました。
そして真っ黒で野生のコイが、皇居園内の入り口のところにたむろしていました。かって多数いた

ニシキゴイは一匹もいなくなっていました。これも不思議なことです。

環境省でも、この冬は、かって千葉県の印旛沼などで盛んにおこなわれ風土紀にもなっていた「モクトリ=沼の水草取り」を復活しなければならないだろうと思う。
その労苦は大変だろうと思いますが、しっかりとよろしくお願いする次第です。

私にとっては60年前の原風景が、この年になって改めて観察できることが無限の喜びです。
2016年春には、多種類のイトトンボ類の復活を楽しみにして待っています。

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コメント
 お堀の水は流れが無く、汚泥が堆積し浄化は困難を極めます。
かって若かりしころ、名古屋城のお堀の水、並びに市内を流れる堀川の浄化を恩師の教授とともに挑みましたが、容易なことではありませんでした。
 一級河川の木曽川水系の清水を名古屋城のお堀に導水氏、堀が源となる堀川を名古屋港まで流れるようにする計画でした。
 しかし水利権の問題と、堀川の汚泥を清掃するある特殊団体の存在が足かせとなり、堀川沿いの町並みを美しい清流が流れる景色に一変させた。
同時に名古屋城のお堀を澄み切った清流に変える壮大な計画は頓挫しました

○荒尾稔
  「ツツイトモ」がはびこれるほどに水質が浄化されてきた証しだとも思います。
 これからは「ツツイトモ」光合成の活性化もあって、秋に環境省側が「もくとり」を、生育する根を残しながらしっかりとおこなっていけば、年々どんどんきれいになる段階だと思います。

 環境省側からの過剰な介入がなされないことを希望するだけです。

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2015年11月21日

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皇居東庭園周辺の定点観測

今年は9月26日に出かけた。
大手町から桔梗堀を左に見て皇居に入ろうとしたが、水面全体が水草に覆われている。
また水質はかって無いほど透明度も高く、えつ!と新鮮な気持ちで見回した。

この水草群はかって見慣れた風景だと分かった。60年以上前の大手堀の原風景だ。
トンボが舞い飛び、特に各種のイトトンボが無数に飛び交っていた風景だと思った。
たしかにこの時期なのに「コシアキトンボ」が舞っている。

でも反対側の大手堀はいつものどんよりとしてアオコにまみれている。

調べると環境庁では、「ツツイトモ」はヒルムシロ科の沈水植物で池沼や河川、水路に生育。
環境省のレッドデータブックで「絶滅の危険が増大している種」という絶滅危惧II類に分類されている。とある。

現状ではあまりに一面の繁茂で、水草として排除を要求されるらしい。

関係者を悩ますツツイトモだが、悪いことばかりではない。「昨夏は猛暑と渇水でプランクトンが大発生した。
水が茶色くにごったが、今年はツツイトモのおかげで透明に近い」と同事務所。
水質浄化と希少種保全のため、根はそのままにするという。

それでさらに納得した。改めて皇居外堀の原風景の復活だ。!!

2枚は桔梗堀でツツイトモ、3枚目は大手堀でアオコが繁茂で大きな違い。

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