蓮沼水田での塩害回復への時系列プロセス

2015919

14:09

201559

 

 

 塩害で被害を受けた水田の再生に朗報です(速報)

 千葉県山武市蓮沼地区の海岸から2kmも離れていない水田で、冬期湛水・不耕起栽培農法に取り組んでいる
0.9haの1枚田んぼ。冬期湛水の目的もあって井戸から組み上げてきた水田が2012年度は
9俵、2013年度は8俵、
2014年度は1俵に激減。原因は、井戸水から塩分が入り込んでしまったらしい。

 ここは2011年の3.11では、ここの田んぼでも用水のギリギリまで津波が押し寄せたとのこと。海岸の防災林も
大きな影響を受けてきている。

 明らかに塩害を蒙った水田。そこで農家の岡英信・農法提案の新海秀次、佐山忠様、そして日本ソフケン㈱の
飛田和義行さんと開発者の田中賢治様に相談し、「塩害再生プロジェクト」を立ち上げて、全力で再生支援への
協力をいただけることになりました。

 今回、水を落とし、乾いたところで高濃度で純正なフルボ酸を2回に分けて40リットル投入し、30cm以上の
深堀・撹拌を行い、パイプラインからの真水をかけ流した結果、見事再生に成功をしました。
関わった全員が現地を見て感無量です。…

 

 

 

 

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2015-6-1 現地観察会

 

 山武市蓮沼の冬期湛水・不耕起栽培農法の水田を検証に行きました。

 昨年度は、3年間井戸水をくみあげて使ってきた結果、塩分濃度が著しく上がって塩害を引き起こした現場です。
フルボ酸散布の結果として塩害は解消した模様です。

 とはいっても数値上では問題解消の様ですが、いまは最も深水ですので、根っこより茎からの塩分吸収が心配として残っています。

 現在、イネは順調のようです。また、雑草は出ていません。土手から5mほどに1株のスイレンがのさばっています。
それだけで、誰も雑草取りに入っていない証でしょうか。蚊柱があちこちに、ツバメが集まり、大きなシマヘビが水上にいました。 

 周辺の田んぼには多数いるジャンボタニシの卵塊が、この水田には一切ありません。

   (なお、この種は塩分濃度に敏感で避けるとの意見もあります)

 

 

 

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2015-06-18 現地観察会

 昨日は私がフルボ酸で除塩を指導した水田に行ってきました。

 酷い塩類障害のあった左の水田は青々してて元気になりました。

 視察の後に、元気になった水田で育てたお米を使って、自然農法のレストランを開業される方の家で
美味しいケーキを頂きました。皆さん大変嬉しそうで良い顔をされています

 

 

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2015-7-20 現地観察会 ·

 

 

 山武市蓮沼の塩害から回復した水田の話(続)。塩害の影響は明らかにほとんど感じられていません。
フルボ酸効果によって順調に推移しています。

 半不耕起農法の水田は周辺の慣行農法水田に比して背丈は20cm程度大きく高く、緑色の濃さが明らかに格段に違います。
すでに稲の花が咲き終わり、稲の実がたっぷりと詰まっています。順調に行けば9月第1週に稲刈り。
稲の収量とうまみの2点の評価が待たれます。

 田植えでは、慣行農法では10株単位の稚苗を植えますが、ここでは十分に育ち切った成苗(4.5~5.5葉)を、
たった1~2株単位でしか植えられていませんが、田植え後1ケ月の6月に入って成苗が一気に強い分結効果を生じて
何本もの強靭な稲株に化けてくれています。

 半不耕起農法のすごい力をフルボ酸が力強く応援してくれていると、そして太い幹によって台風など余程のことがなければ、
倒伏することもなく稲刈りができるだろうと、この技術の指導者の新海さん。

 本年で4年目、原則、わづかな量の堆肥肥料のみでほとんど入れていませんので、本年は稲が土壌からフルボ酸のキレート効果で
栄養分を最大限吸い出してくれていることを実感。自然由来というか、イトミミズやユスリカなどの生物による栄養分補給の力を
生かしながら、さらにフルボ酸を駆使した新たなバーク系の堆肥を次年度に向かって準備中ということでした。

 

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 2015-8-6 現地調査会

 

 濃厚フルボ酸は、土壌を中和する機能が強く、3.11の津波の影響で用水が冠水したこと、
そして半不耕起栽培法実践の過程で、冬期間に井戸水を注入していた結果、その水にわづかに含まれていた塩分が
3年間でじわじわと塩害を蒙ってしまいました。

 今回はまずその水田回復と再生を果たしました。

 土壌ECも、塩害の結果として当初は1.21.6(ms/cm)と稲作が全く不適な土壌でしたが、
現在は数値が
0.40.7(ms/cm)にまで低下し、一般水田と変わらない稲作に健全で最適な土壌環境に回復を果たしています。

 塩害回復と合わせ、濃厚フルボ酸のキレートによる優れてバランスの取れた施肥効果で(本年度は米ぬかをほんの少し入れただけ)。
実質的な無肥料・無農薬、そして雑草も出ていません。

 これにより新海秀次氏の提唱している「半不耕起栽培法」との融合効果によって、さらなる本来のフルボ酸効果が劇的に出現をしてきています。

 写真1は、右側は、背の高い濃い緑色の水田、写真2は、上が成苗1~3株が分結して有効な25本。
下は慣行農法による稚苗
6~8株から18本が有効と大きな格差があり、稲の大きさも実の付き方も違いは歴然としています。

  このコシヒカリは、これからほぼ1ケ月後の9月5日ころにしっかりと熟成して稲刈りを予定しています。収穫量と食味が早く知りたいところです。

  慣行農法の田んぼは早生の様で、今月の休み明け前後に収穫される模様です。

 

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2015-9-5 現地調査会

 

 千葉県山武市蓮沼海浜公園地区。塩害回復のために濃密フルボ酸を撒いた水田。実はその副次効果として、
倒伏することなく、頑丈巨大な稲が誕生。実もたっぷりと入って。耕作者の岡さんもびっくり。耕作指導者の新海秀次さんも、
50年の稲作で初めてとつぶやく。

 先月採取したこの稲は、大きさが違う。慣行農法の小さい稲は、実は10本ほどの密植で植えられた稚苗稲。
結果として
19本に実がついて(2)有効。他方2本植えは24本に分結して実がついて(12)有効。この差が半不耕起栽培法。

 そこに濃密フルボ酸の効果で、水田内の未利用な元素を、強力なキレート効果で引出し、稲へイオン化して吸収を促し
、特に光合成を活性化する成分の取り組みが強力で稲が著しく元気になったもの。この2つの複合した大きな効果がでてきたことと確認。

 大きな成果として結実してくれたと思っています。

 

 

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 千葉県山武市蓮沼海浜公園地区。予想通りというか、稲刈りが始まる前から、チュウサギがどんどん集まりだし、その数90羽以上。

 コンバインにべったりと沿って、追い出されてくるバッタを主に、カエルやドジョウもつまんで食べていました。
チュウサギは東南アジアから春から秋まで渡来する渡り鳥で、田んぼのバッタ類が大好物です。
魚食性のダイサギやアオサギ、コサギなどは今回もほとんど寄ってきませんでした。

 生物多様性の豊かさの証とも考えられ、半不耕起栽培法の田んぼでは付き物となっている観があります。

 

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 千葉県山武市蓮沼海浜公園地区。3.11の影響や井戸を掘った結果による塩害から回復した半不耕起栽培法の水田。
天候不順な中で本日稲刈り。

 大型のコンバインで、0.8haほどの一枚田んぼを午前10時から1時間ほどで完了しました。ずっしりとした稲穂からは、
8俵以上の収穫確実とのこと。なお本日は収穫直前ということで、

 導電率など各種の調査を行ってきました。

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