「ラムサールCOPlOのための日本NGOネットワーク」
        ラムネットが設立誕生しました 

http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/65/6d72c76da8bbc4e6f337987c35d4cb63.jpg 2008-3-8
 昨日、千葉県市川市市民会館の一室で、ほぼ50人ほどが全国から集まり、
日本と韓国のNPOや市民が一緒になって、この10月に韓国で開催される「ラムサールCOP10」のための準備を重ねていくことを目的として設立を行いました。
 共同代表として3名の方。幹事としては全国から集まってこられた「ラムサール条約湿地を増やす市民の会」などのメンバーが中心となりました。 韓国からも2人の方がオブザーバとして参加されました。080308発足し、COP10終了の6ケ月後解散(または形を変えての継続)という期間限定した組織としています。趣旨書は以下


「ラムサールCOPlOのための日本NGOネットワーク」 
    Japan NGO Network for RamSar COPlO

設立趣意書 200838
 日本や韓国および東アジアの国々は,かつては湿地を賢明な方法で利用していた.湿原には水田がつくられ持続的な農業が営まれ,河川や湖沼は内水面漁業や舟運に利用され,遊水池,貯水池として治水,利水の役割も担っていた.干潟や藻場,浅海域,サンゴ礁では持続的な沿岸漁業が営まれ,豊かな漁獲があり多くの海産物が得られた.これらの湿地には,栽培植物や漁獲対象種ばかりでなく,様々な生物が数多く生育,生息し,湿地の生物多様性を保持してきた. しかし,国家政策として,第一次産業よりも製造業や重化学工業による経済発展が重視されるようになると,湿原や干潟は埋め立てられ,工場用地や住宅地などに姿を変えていった.減反政策で水田面積が減少し,一方では,農薬が多用され生物相は貧弱になった.各地で湿地を守る市民運動がくり広げられたが,多くの重要な湿地が失われている.1993年のCOP5(釧路市)は,東アジアにおける最初のラムサール条約会議であり,湿地保全の意義が社会的に認められるよい機会になった.その後,国の湿地保護政策もようやく前進し始めたが,まだ不十分である. 200810月には,韓国の昌原(チャンウォン)市でCOPlOが開催され,直前には,プレNGO会議が予定されている.2005年のCOP9以降,日本と韓国のいくつかの湿地NGOは,COPlOにおける民間の活動を成功させ,ラムサール条約の実行と湿地保全に貢献することを目的に会合を重ねてきた. このような経緯にもとづいて,私たちは,COPlOに向けて「ラムサールCOPlOのための日本NGOネットワーク」(仮称)を設立した.このネットワークは,日本各地で,湿原,河川,湖沼,水田,干潟,浅海域,サンゴ礁,マングローブ林などの湿地を保全し,賢明な利用を行うことを目指している環境NGOや個人から成り立っている.ネットワークの活動テーマは,湿地政策の検証,賢明な利用,水田決議,CEPA(普及教育),プレNGO会議などであり,湿地保護のためにラムサール条約を有効に活用することを目的にしている.COPlOでは「ラムサールCOPlOのための韓国NGOネットワーク」と協力して世界のNGO会議を開催し,ブース展示やサイド・イベントなども企画する予定である. また,このネットワークは,2010年に名古屋市で開催される生物多様性条約締約国会議CBDCOPlO)に成果が継承されることを視野に入れて活動したいと考えている.