基調講演

  今求められる環境教育のあり方     山下 宏文
  京都教育大学教育学部教授

●フォーラム
  江戸時代の人々の暮らしとゴミ      山下 宏文
                      
京都教育大学教育学部教授


  小学校における「ごみの学習」      鈴木  真
                      
東京都練馬区立中村西小学校教諭


  歴史に見る森林とのかかわり      井上真理子
                      
森林総合研究所多摩森林科学園研究員

  谷津田・里山の保全活用(大草谷津田いきもの里)  斉藤 久芳
                
      千葉市環境保全部環境保全推進課主幹

 コーディネーター            上善 峰男
                      
森林文化教育研究会事務局長

第3回里山シンポジウム  
第11-分科会「里山と教育」

 江戸時代の庶民の暮らしは、貧しさの中で暗黙の内に物を大切に扱う 習慣がありました。 その片鱗は50年前の1940年代の生活にも伺えます。

 また日常の必需品は里山から木や竹が供給され、燃料も化石燃料ではなく薪や炭でした。当然ですが里山の経済は潤い、活気があり元気でした。

ところが飽食の時代といわれる現代、街にゴミが溢れ里山も荒れています。今を生きる私たちは何をなすべきか。 それは次の世代に生きる人々に思いを馳せ、豊かな心を持った人材を育て、循環社会をめざすことだと考えます。

開催日時 :2006年5月14日 午後1時00分 〜 午後4時15分
開催場所 : 千葉県立中央博物館

〔特別出演〕
      リコーダー合奏:ビスターリクラブ有志(ふるさと、エーデルワイス)

 
     わらべうたと遊技:社会福祉法人千葉福祉会たいよう保育園の園児


● 現状認識
   江戸時代の庶民の貧しい暮らしの中で、物を大切に扱う心と廃棄物としてのゴミを 処理する手法が 今日でも参考になる事に着目して、小学校で授業実践した。
  このことを基本にパネリスト、参加者が共に白熱した 議論を展開。


  結 論
   生活の内容を下げることは難しいが、小さな地域単位で取り組めば活路は見出され る。 ゴミは教育現場で躾教育として定着させる必要がある。

  
 今後の課題

  学校教育における総合的な学習の時間を正しく認識する必要がある
  現代は刹那的に生きる人々が多い。建築の耐震構造計算の不正事件を始めとしてそ の場しのぎの事件が次々発覚しているが、 ゴミ問題を解決するには未来に生きる人々 の幸せを願う気持ちが大切である。そのために心を育てる教育が大事。