(財)日本生態系協会事務局長 関 賢志 氏

2006/9/10 主催:残土・産廃ネットワーク・千葉(事務局長井村弘子様)が開催され、里山シンポジウム実行委員会が後援をさせて頂きました。

 
 「自然再生へ向かった国造りの時代」と言う演題での話しでした。
大学卒業後、自然系の財団からネパールへ派遣された。自然系は自分だけで、欧米からの仲間は経済・政策系の社会人ばかり。カルチャーショックであった。環境破壊にたいする闘いは戦争その藻であるとの認識をたたき込まれて日本に戻った。誰かが使うであろう研究三昧で邁進する日本の研究者は世界何処にもいない。実業の経験が必要である事を痛感する。いまでも。

 日本は未曾有の危機に襲われている。

1 お金がない これは実社会を学習しないままで、行動する官僚達の現在の仕組みが最大のがんに。何事をするにも金がない。従って先送り、これに尽きる。
 既に827兆円の負債を抱えている。処が今の行政組織は予算を削減出来ない仕組みになっていて、手が付けられない。毎年仕事を造って、壊してのケースまで生じている。しかも、国土交通省でも造れば出来た途端にメンテが生じるが、総予算の50%(2010年)、80%(2030年度)がメンテ費用として必要に。やはり、仕事は天下りのために必要との意見さえ


2 環境破壊 環境ホルモンの深刻化は、最近NEWSにもならない。金が無くて誰も研究していない状況。雄の女性化はかって報告されたが、最近は雌の雄化の報告。
日本のトップ研究家が"分けが分からないが、異変が起きている"としかコメント出来ない状況にある。国土の多くの箇所で表土の流失で、生活環境が破壊され、そろそろ環境難民が発生している。
 ツバル、モルテイブ等では、海水面の上昇が原因で、ネパールや各地で土壌流失で、環境難民が。それはひどい状態にある。ある面で戦争は一過性でありましたが
現在の土壌流失は、数百年単位で人の生活出来ない場を造り出す。
 戦争より、環境を破壊された地域住民の将来は大変との一言


3 日本の戦後農業の総括を話された。オフレコが多い。