いろいろと会場から、岩渕成紀さんから質問が飛びました。
 特に、茂原農業高校の部活動として、考え出された、ダブル畔の考えは面白く農業学会への報告をすべきという意見、田んぼを再生させるプロセスでは、特に溜池まで先輩後輩が一緒になって人力で作りあげてしまった話しには、そのパワーには、あきれかえったと言う声が会場から湧き上がりました。

 また、作りあげる過程での達成感がすばらしかったし、シマドジョウがどんどん増えだしたときの驚きと喜び、葦を一気に鍬で抜き取る時の快感など、農業土木部としての原点を、改めて感じ取れたとの意見がありました。
 
 改めて農業の方向性を考えたときに、キーワードは、
如何に楽しくやりがいに感じられる農業であるか?
につきると感じました

 農業を目指す若者への教育の論点でも、このあり方が大切であることを、高校の生徒から改めて教えられた感じです。
   未来への一筋の光明を見いだせたと、参加者は一様に感じたと思います。

 改めて、今回のパネルディスカッションでは、2つの基本的なキーワードが浮かび上がりました。
 農業に集中して、その奥深い技術体系をマスターされた方々のすばらしい笑顔。農業が大好きで、面白くてたまらないという岡部さん、新海さん、お2人のお百姓さん達。
 岡部さんの田んぼには、昨年秋からコウノトリが3月まで
 新海さんの田んぼには、たくさんのコハクチョウが飛来しました。 

 そして、その世界にあこがれる、若い世代との交流 先輩後輩の脈々と流れる技能伝承の世界、正に日本のものつくりの原点ですね

 田中様が、茂原農業高校農業土木部での、部活動の中での進め方が、これが農業土木の原点であると言われました。

 若い高校生、指導する先生、そして経験豊かで、俳句までものにする農家の方々の余裕と人生を謳歌する笑い顔

 つくづくと、日本の精神文化の、ものつくりの原点であると確信しました。

 

 2005年4月23日、千葉県茂原市茂原農業高校のホールで「里山と水田・稲作分科会」が開催されました。
 第2回里山シンポジウムの分科会の幕開けにあたりました。

現在、議事録を作成中です
以下は、荒尾の個人的な感想です

NO.2 パネルディスカッション

2005年テーマ

第2回里山フェスティバル「里山シンポジウム」

分科会テーマ:  田んぼが育む生きものと子ども達

岩渕成紀様から田んぼの生き物調査の報告書の

パネルディスカッション 司会は岩渕成紀様